武 和美数年前に大阪本町で露木先生の「アジアの装身具ものがたり―銀の造形美」講演会を拝聴し、初めて民族で伝承されてきた貴重な銀の装身具コレクションに触れる機会を得ました。どの装身具も様々な文様がびっしりと見事な手技で施され、圧倒的な存在感を放っておりました。 ジュエリーの本流と言われる欧米とは全く違う独自の発展を遂げ、美しく、人に必要とされ続けた装身具。アジアの一画に存する日本だけがなぜ、ネックレスやブレスレット、イヤリングなどの装身具が忽然と姿を消すという不可思議な歴史をたどったのか、私も多くの方と同じように疑問に感じ、その理由を知りたいと思う一人です。 講演会の質疑応答で、露木先生にそのことをお尋ねしたところ、それは全体として考えるのではなく、それぞれのアイテムごとに考えるべきだとおっしゃられたことが心に残っております。 世界の装身具、日本の装身具の歴史を良く知ることで、人が身を飾るという行為に託した気持ちを感じ、装身具の真の魅力を伝えられるようになりたいとの想いから参加応募致しました。どうぞ宜しくお願い致します。
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