日本の装身具ハンドリングゼミ 第20回ここでは、会員の方のゼミでの感想や気づいた点、意見、お寄せいただいた各種情報などを掲載します(順不同)。 田島 和美 さん 今回のハンドリングゼミは大正・昭和初期の装身具ということで、貴金属の羽織紐や王冠型束髪櫛、髪留、ネックレス、ペンダント、ブローチ、ハットピン、コンパクト、シガレットケースなど一度にいろいろなアイテムを見ることができました。 特に今回は金具について注目してみました。 髪留めの金具はバレッタが開発されるまではローマ留めというものが主流だったようです。 宝石類髪留めの金具は大きさに合わせてできているのでおそらく手作りではないかと思いました。それにほとんどが板バネを使っているのも不思議でした。 ブローチ金具は引掛式と鉄砲式を見ることができました。 クリップブローチというのは初めて見ましたが、金具は板バネ式のイヤリング金具と同じ方式でした。 一番気になったのがシガレットケースです。
青木 千里 さん 通常ゼミの前に開かれた大崎さんのプラチノンに関するレポートも興味深く拝聴しました。 また、髪留めについても次々に疑問が湧いてきました。英語でローマに関する髪飾りは古代ローマの三つ編みのお団子まげを止めるのに使ったローマピン ROMAN STICK です。 なお、先生から指摘のあったクリップブローチはアメリカでは「DRESS CLIPS」「FUR CLIPS」 と呼ばれ、ヨーロッパや日本とは違って1920年代から1950年代と長く人気を保ったそうです。 ハンドリングは実際に当時の装身具を見られる、露木先生の解説を聞ける、多くの方々のご意見もうかがえる、新たな疑問のたねをもらう・・・、とても貴重な体験です。
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